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執筆者の写真 Jiro Sakamoto

八女市長選挙、坂本議員はどちらに1票投じるか?

更新日:11月9日

(11月7日加修正)


この記事を読む前にひとつ前の記事を読んでいただいたという前提で、僕がどういう考察をしているか、そしてどちらに一票投じるかを公言したいと思います。


前の記事はこちら↓






ちなみに、

人気商売である政治家として生きていくためには(選挙で)生き残る必要があります。

生き残るためにはなるべく敵を作らないために、こういった局面では中立的な立場をとるという手法を取るかたも沢山いるようです。

特に田舎政治ではこういうことを公言するのはリスクがあります。

(例えばその後のあまりにも私情が介入しすぎる不健全な市政になってしまった場合、僕が応援している側が落選してしまったら、僕も合わせて失墜するだろう。あくまでこういったことは聞いた話です)


当然僕は、党に所属してるわけでもなければ、自分の保身なんかよりも自分が信じる八女が良くなるため、自分が議員として得た知見を皆さんにお伝えすることの方が重要だと思ってるので、そして自分の政治思想を公言したいというのもあるので後のことなんかは考えずに伝えたいことを全部書きます。

(本当は人に順位をつけるようなことはしたくないのですが、、、、、政治理念や意思表示し、それをさらされるのが仕事ですので)




僕は、やはり市長職をずっとそばで見てきて、行政の仕事のすべてを熟知し、職員との長年の絆があり、八女とその風土というのをしっかり理解している、色んなバランスを考えたら蓑原さんよりも松尾さんの方が安心感がありパフォーマンスは高いだろうと予想します。


それは即戦力という観点だったらです。


僕らはもっと先の未来の子供達や世の中全体のことまで考えるべきであり。そしてこの目まぐるしい時代への変化に対応していける市長であってほしい、それを加味して考察した結果、、、









結論を言えば、僕は蓑原さんに1票投じます。










僕の考察は以下の通りです。



①市民の声を聞くという点は蓑原さんの方が上だと強く感じたから


ここに関しては松尾さんが個人が劣っているというのではなく組織がべったりとついているために松尾さんの良さが発揮できないのではないか、そう感じさせられました。当選されたらこの鎧が松尾さんについてきます。

実際に同時期、同会場に行われた黒木にてどちらの講演会にも行きましたが、蓑原さんの講演会は質疑応答の時間がしっかりと設けてあり、どんな変化球な質問にも元気ハツラツに答弁していました。

それに対し、松尾さんの講演はどうしても自民党組織による儀式的なものでした。お偉いさん方のありがたい言葉をタンタンと述べられ、市民の質疑応答の時間など一切ありませんでした、あったとしてもなかなか発言しづらい空気感だったので、あっても誰も発言しなかったかもしれませんが。若い世代があそこに参加するのはハードルが高すぎるでしょう。


実際に講演会に参列された方の数は断然蓑原さんの方が多かったし、若者も、若い女性もしっかりと散見されました。

拍手喝さいのときの盛り上がりにかなり差があった印象です。

また、定期的にやっているインスタグラムのライブ配信。お話会に来れない方の声まで拾いあげようとする姿勢には脱帽モノです。

あと、蓑原さんの返し方の配慮が凄すぎてどういうわけかどんな場違いな質問をしてもナイス質問をしたような雰囲気になってしまいます。

仮に市長になってもライブ配信は続けていくといってるし、そうなったら最も政治から遠い若者や我々現役世代が市政への距離がぐっと近くなります。



②自民党との距離感


松尾さんに自民党の正式な推薦が入っているとはいえ、松尾さん蓑原さんどちらとも立候補を表明してからかなりの期間、どっちを公式に推すかということを表明しなかったようです。ネット記事にもあるように、どちらを推すかかなり意見が分かれていたのです。

そこで意見もまとまらない中で松尾さんを推すことに決めたのでそれに賛同しなかった人たちは離れて行ったという話を聞いています。

(実際にネット記事にもなってるのでここら辺の事情は書いて問題ないと判断)

つまり松尾さんを推しているのは自民党の強力なコアとなる方々だと推測できます。

松尾さんを知ってる人であれば優秀な方というは百も承知なのですが、悔しいことに一般市民が副市長が誰なのか、どう優秀なのか、どんな貢献をしたかなんて知りえません。どうしても政治的な知名度という意味ではそこまで強くなく、自民党の後ろ盾がないと票をとるのが難しいのでしょう。

つまり、もし松尾さんが勝ったらそれが良いか悪いかはさておき「自民党のおかげて勝たせていただいた市長」になってしまいます。どうしても今の市長と同じように市民よりも組織の方を向いた政治をせざる追えないのではと僕は危惧しています。

一方で、蓑原さんはここら辺でもっとも力を持っている方としっかりと何度も面会した上で「自民党としては一人しか推せないが、八女のことは八女で決めて欲しい。もし八女の民意をもって当選した時には改めて協力し合おう」という良好な関係を築けています。

という構図であることにより、どちらの方が組織を向いた政治になりそうか、どちらの方が市民の方を向いた政治になりそうか。これは明白ではないでしょうか?



③政治力についての考察


そして政治力とは何なのか、これは僕はちゃんとはわからないので想像です。

市長の説明スキルと松尾さんはおっしゃっておりますが、政治家も官僚もやはり人なのできれいごとではなく話の分かる人を優遇したいという心理は働くのかもしれません、現段階では松尾さんの方が八女の市長職において安定したパイプに近いわけなので蓑原さんが当選した場合は周囲が一瞬ドタバタするのかどうかわかりませんが、

しかしその点において蓑原さんもこれまで培ってきたまた違った中央とのパイプはしっかりあります、短期間で後ろ盾のない中で確かなの支援者と確かな熱狂を産んでる蓑原さんの政治力、行動力をもって、それらとの関係性の構築にもしっかりと努力していくはずです。

八女の風土を熟知できてなかったとしても、それをちゃんと理解しようとする本人の姿勢が伝わってるのだろう、実際に蓑原さんの支援者のコアの人たちはそんな若者に期待する地元の年配の方々です。さらに中央機関の風土を理解していて実際に繋がりをもっているのはかなりデカいです。自民党とのほどよい距離感としても蓑原さんの方が安心感がありますし、総合的な政治力そのものという点においても先々で蓑原さんの方が上だろうと僕は予想しています。



④政策面における考察


多くの人が政治面で何に困ってるかというと、増税です。

この点に関していえば、減税をして市債が増えるのを許容するか、いやそんなことよりも蓑原さんの強いビジョンである今ある資源を使って市民が稼げるようになれば、少なくとも市税は下げれる。八女だけではなく国全体、この衰退している現状においてそれらにチャレンジはしたくないが今ある生活を維持したい=さらなる増税です。

そしてこれは僕の政治思想によるものですが、松尾さんの国から事業をガンガン引っ張ってくる姿勢に素直に賛同できません。ここを頑張るのが日本全国の首長の仕事の現実なのかもしれませんが、果たしてそれらが適切な使われ方をしてきたか?

これらこそが将来への日本全体における重税につながります、作るときは八女が負担をしなくても、将来の維持費が重くのしかかる僕ら世代、そしてその下の世代に迷惑をかけてしまいます。八女がそこを取らないないならその利益を他自治体がとっていくだけじゃないのか?現実を見てない綺麗ごとじゃないのかといわれかねないですが、、、

八女のインフラは十分です、最も山奥に住んでいる僕ははっきり言って快適に暮らしています。こんな山奥に住んでいながらもインフラがしっかりして快適に暮らせる国は僕は知りませんし、うちに来る外国人はみんなびっくりしています。

それよりも僕は同じく建設の仕事を作るのであればいつでも災害に対して復旧工事として動けるよう道路愛護や産業にもつながりえる小水力発電整備などで雇用を生み出すように作り替えていく研究に力を入れるべきだと思っておりますが。僕のこの考えに近いのは蓑原さんの方でした。

(親の資本力をアテにしてばっかりで生浪費活するのではなく自分で蓄えた分で身の丈にあった生活をしていきましょう、もちろんすぐには変えられないのでその比率をあげる努力をしましょう)



それから僕の得意分野である観光や移住の分野に関して思うこと

総務省から予算がおりやすい地域おこし協力隊制度(八女が負担をせずに国のお金で雇用して八女に移住者を連れてこれます)を松尾さんはトコトン増やせるだけ増やすということをおっしゃってました。この制度に関して僕も9月の一般質問で発言してましたし、同じく推進して欲しいという想いはありますが、僕の推進して欲しいという意味は地域おこし協力隊の数を増やすということではなく彼らが力を発揮しやすくなるような土壌づくりに積極的な努力して欲しいという意味です。どうか雑に隊員の数を増やさないでほしい

(ここに関しては僕の一般質問の9月の議事録見ていただけたら、、、)


政策は手段であって目的になるべきではないということ

地域おこし協力隊を推進する目的は地域の人と外からやってきた人が触れ合うことによる化学反応だったり、疲弊している地域へ若いエネルギーと新しい風を注入することの風穴として期待されるべきです。そうやって「外からやってきた人が生き生きしやすい環境を作ること」が目的であり、地域おこし協力隊制度はその手段であるべきです。

地域おこし協力隊を登用するよりも先に「移住者が生き生きとしやすい環境(職場環境など)を作ることに力を注ぐ」ことの方が先であるべきでしょう、こういったことは基本的に金銭的コストがかかるものではないのでは?

同様に女性管理職を推進する目的は「女性が生き生きと働き、自由に発言できる環境を作ること」であるはずです。それらの政策はあくまで手段の一つというだけであるべきです。


何のためにやっているのか、きめ細やかな明確なビジョンがないのであれば僕は(インフラを除き)ありとあらゆる政策はやらない方がよいと考えています。



また、箱モノ行政のジレンマといわれる話ですが。

最近の八女は、国の交付金でできたいくつかの新品の観光施設に関しても1社が独占している状態であり、ルール通りとはいえ果たしてこれは公平性があるのか?八女の観光資源を有効活用して一か所に富が集まりすぎてないか?

例えばだけど上陽の一等地の新品の箱でカフェをリーズナブルに提供されたら、近隣のカフェなどは逆に困るのではないか? そもそもそれって八女の富を安売りしてるのではないか? 場所も市から作ってもらって、しかも指定管理料も市からもらえる。

僕ら自分の資金で開業費、維持費を払うのが当たり前の事業主からすればあまりにも不公平ではないでしょうか? そしてそういった国の予算でできたものが本当に市民のためや八女の魅力として価値を生み出しているのか? という疑問符だらけです。(こういった事に追及するのが僕らの仕事ですので追及していきます)

蓑原さんはそういった箱もの行政からの脱却も強く訴えていました。


あと、おそらくこれを読んでる皆さんも聞いたことくらいはあるかもしれませんが、国の大きな予算によって成り立ってる事業、公立病院事業は場所ありきで決められそうになったり、3号線バイパスに関してはネット上に転がってる情報のような黒い疑惑があります。

これに関しては議場でも追及している議員の方もちゃんとおりますし、ここではこれ以上は書きません。

もしこれらが事実ならば自民党にがっつりお世話になってる、人の良い松尾さんがこういったものと是々非々でNoということができるのか、もしかしたらそちら側を庇う強力な弁士になるかもしれないとの危惧する声もあります。



④コンパクトシティ構想に関して二人の意見から考察


動画に上がってる公開討論会くらいからこのトピックは全く論じなくなりました、蓑原さんが説明していたミニコンパクトシティですが、黒木の人は黒木の中心に、上陽の人は上陽中心になどブロックごとに人の移動を推奨していく構想です。そしてそれを決して非人道的に進めるようなことはしないと明言しています。

(一番山奥に住んでるオマエが言うなと言われそうですが)当然過疎地に人が住めば一人当たりインフラコスパが悪くなりますのでこれは避けられない議論ですが、これは当然山の住民たちの琴線に触る内容です。

この『コンパクトシティ』そのものを松尾さんは討論会の動画上でも否定してました、それはそれで良いのですが特に気になったのが僕の地区に挨拶周りをしていた時、いくら勝つためとはいえ『コンパクトシティ』という言葉だけを一人歩きさせるような蓑原さんに不利なネガキャンを松尾さんが流していたのには納得いきませんでした。そもそもこの蓑原さんが言っているミニコンパクトシティとほぼ合致している『立地適正化計画』というのは松尾さん達が進められていた計画なのに、ここの松尾さんのビジョンに坂本議員は混乱しています。


確かに僕が山奥の集落(笠原)の人たちの声を聞いていると、道路が狭いから不便だから活性化しない、と思っている人はやはりそれなりにいます。道路が拡張すれば賑わいは戻ってくると信じてる方もいます。(道路道路いうのはやはり票につながるのでしょう)

そうじゃなくて、理由は1つじゃないいろんな理由で若者が山に住みたくないから山は過疎、消滅の危機になっている、そして10年、20年すればもう持たなくなるという現実をしっかりと向き合わなければならないフェーズに来ています。


仮に僕がいる集落は限界集落活性化事例の成功事例かもしれないです。移住者ともともとの地域住民がいい感じで溶け合い、僕が来た時には未就学児が0だった地区に今では7人、山奥の一番奥にありながら空き家ゼロ集落になっています、しかしながらそれでも10年後は厳しいし、20年後または30年後は消滅している可能性が高いだろうと考えるのが現実的です。この現実に向き合いながら現在、未来にバランスをとってどう豊かさを維持できるかが議論されるべきだけれど、ここに関しては議論はなかなかされません。

松尾さんは林業、農業振興に力を入れ、山の道路もしっかりと整備し、村をしっかりと守っていくといってますが、どうやっても人が減っていく事情には目を背けてるように感じます。そこに関しては、蓑原さんの発言が賢明かどうかはわからないけれど、蓑原さんの方が財源や人の流れなど現実に対して何らかの考えを示しているという点において、長期的な目線でしっかりと現実と向き合ってると僕は思いました。



⑤ちょっとした変化ではもう東部は持たない


人口減少している八女ですが、実際に中心部は人口はほとんど減ってはいない、実際に減っているのは東部ばかりです。これは市政がちょっと改善したくらいでは特に東部の人たちのこれまでの生活が維持できません。もはやどっちが市長になっても僕が住んでる里山の暮らしを維持するのは無理ゲーでしょう。

現状若者の働き手が少なすぎますし、今のじいちゃんばあちゃんがいなくなってしまったら、今後は空き家は急激に増加します。せめて人がいなくなっても何らかの営みが成り立つ政策。人口、経済、堅実な一歩ではなく画期的なチャレンジをするべきだと僕は考えます。



⑥若者の政治参加へ世論を後押しできる


「出る杭は打たれる」風潮がありという若者が生き生きとしづらい社会。

そんな風潮が嫌で田舎から流出したり、または日本を離れて海外へ行く人もいます。もともと僕も日本が嫌で海外に逃げていた一人でした。

今回の選挙戦もそのような風潮に見えてしまうという人もいます。

どうかそいう言ったものを打破していく流れを作って欲しい。

日本全国でちらほらと若い首長が誕生しております。

浮羽市長も広川町長も若返りました。蓑原さんが勝てば九州一若い市長の誕生、当然色んなメディアにも注目されるでしょう。この流れで蓑原さんの様な人が勝つというのは八女だけにとどまらずどこかでまた別の誰かが立ち上がっていくかもしれない、膠着している地方政治の流れを打破できるかもしれない大きな意味があります。そういった流れを作るため、八女ひいては日本をよくするため、ここで是非蓑原さんが勝ってほしい。

僕だけではなく蓑原さんを支持している議員もたくさんいます。このままではいけないと思ってる人たちはたくさんいるのです。それを変えれかったのはこれまで蓑原さんのような人がこれまで現れなかったからだと思います。





最後に

僕は蓑原さんが市長になる方が世の中が良くなると信じているから、選挙告示日くらいからSNS上で蓑原ゴリ押しの投稿ばかりしていました。

それが議会の方の目につくことにもなり「議員としてふさわしくない」というお叱りをちゃんと受けたことに関しては反省しています。

もちろんある程度分かってたつもりでギリギリを攻めていました。

基本的に僕のスタンスは若者の政治参加の信頼を得るために、僕みたいな風変わりものが議会全体に嫌われない努力をする姿勢が次に続く方々のためになるのかなと思ってるので議員になった後はとんがった発言はこれでもかなり控えてるのですが、市政を変えれるかもしれない千載一遇の局面なので自分なりの線引のギリギリの裏工作のつもりでした。


具体的に問題だったポイントを解説しておくと。

市議は市長とは向かい合って市政を指摘してなんぼの立場であるため、市長のファンや信者になりくだるような姿勢を取るのは二元代表制としての信頼を失いかねない行為になります。確かにそれをにおわせる発言をしていました。

なので一般的には候補者のうちにガンガン応援するのは多くの議員もやってる事だけど、応援している人が市長になってしまったあとは健全に距離を置くべきなのです。

市長選なども少し距離を置いて客観的に評価をするのが適切なスタンスなのかもしれません。ここらへんはあくまでルールではなくモラルの問題です、やってる人はまあいるものだし、けしてダメなわけではないでしょう。

もっとも反省すべき点は「気づかないうちに偏向報道まがいのようなことをしてしまったこと」「他の議員の方にとって迷惑になりかねない発言をしてしまったこと」でした。

もちろんこれも品位やモラル、周りからの信頼を失う事になりかねない事でした。SNSはメディアを暴く健全なものにもなりえるし偏見を煽る偏向メディアにも成る。議員の発言は監視されている。それなりの影響力をがあるものだということを身をもって知ることになりました。

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