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執筆者の写真 Jiro Sakamoto

海外でのユルい結婚式

2月10日、フィリピンのセブにて無事に結婚式を迎えることができました。




お相手はチャイさん、現地の方です。

出会ったのは去年の6月、実際に会ってほぼ二日目くらいにプロポーズして、8か月後に結婚式を挙げれましたというエピソードはまた今度記事にします。


今後は日本へ連れて帰り天空の茶屋敷の女将(天空の花嫁)として参戦してくれる予定です。

チャイさん自体が素敵な方なのでこれからいい家庭を築いていけそうだし


僕の目が正しければきっとゲストハウスの女将としてもちゃんとやっていけると信じています。いい女将が入れば今後ゲストハウス事業ももっと発展できる、事業主観点で見ても彼女は即戦力です。僕より英語も得意だし日本語も数年でできるようになるはず。


何よりも今まで以上に国際的になることにより、今後たくさん遊びの幅は増えそうですし、子供もできれば地域の人達は喜んでくれそうです。




さて、今回の結婚式、僕にとっては初の結婚式でもありそもそも自分が海外式で結婚式を挙げるとも思わなかったもので、結構面白いものでした。

そこらへんをシェアしたいなと思います。




【予定していた結婚式がキャンセルされる事件】


最初の珍事件が、フィリピンにて2月10日に予定されてた結婚式、フィリピンのルール的に立会人として必要なmayorが急遽大統領にマニラへ呼び出されるとうことでキャンセルされたこと。

もともと僕らは2月14日をリクエストしたけれど区長さんの都合により2月10日にさせられた、それなのに、『10日はダメだ14日ならokだ』と、直前の金曜の夜に言われる、そもそも僕らはその日をリクエストしたのにあちらの都合で10日にさせられたのに


もうすでに母親達を飛行機で招待しているし披露宴の会場もパーティも準備している

これの準備のためにどれだけの労力と費用と人が動いているのか分かってるのだろうか?

もちろんそれを弁償したりするような常識や社会の仕組みはない。


当然婚約者のチャイさんの両親は怒ったけれど役人さんに逆ギレされる始末、、、

貧困だとか治安だとか政府の腐敗とか数多くの問題のあるフィリピン。

国際的な慈善事業団体がそういう恵まれない人たちに支援をしたりしているけれど、それ以前にもっとも必要な救済は役人達の教育なんだろうな、とようやく実体験で理解した瞬間でした



結婚式予定は月曜日なのにキャンセルされたのは金曜日、そもそも大統領から呼び出されたなんて本当なのか説が周りでいわれてたけれど

後々知れたのはどうやらコロナウイルスの緊急事態で招集されたのは本当のよう。


ドタキャンされるのには正式な理由があるということは分かったけれど、それの代理すら用意してくれず、そして『そんなの知らないよ!!』と言わんばかりの態度。

フィリピンの役人・・・あまりにもひどいレベルだ。


かなり落ち込んでいたチャイさんは立ち直り、次の日の土曜日動くことにした、区役所関係は全く動いていない中、各署の当直に問い合わせていって、副署長の家までわざわざ訪ねたりした。


ちなみに、こういうところ、電話での問い合わせはほどんと対応してないのでわざわざ自分の足で出向くことになった、いるのかいないのかも分からないのに・・・この辺が途上国ならではかなと思う。


そして、結局言われたのが、『10日もしかしたら対応してくれるかもしれない、ほとんどの役員の方は仕事で忙しいと思うけれどその時間だけは時間を割いて対応してくれると思うので、当日の朝にきなさい。』

とのこと。



というわけで、当日まで結婚式が行えるかどうかわからないという状態で結婚式に臨むことになった。


いい加減なフィリピン人社会でも、現地人から見てもこれはあまりにもひどい有様だそうだ、、、これはある意味引きが強いのかもしれません。



そして、当日、また区役所まで行ってみた・・・しかし結局対応してくれない、というかそんな話聞いてないとのこと

『あなたのお母さんがわざわざ日本から来てるなんてこっちの知ったことではありません』

とかおまけに余計な一言つき



そして・・・・最後の最後でダメ元で披露宴のそばのコンソレーションという地区の区役所の裁判官のところに行ってみて聞いてみた。

すると・・・やってくれるとのこと。



何とかなった!!!




これにて、ドタバタの中、結婚式を挙げることができました。





準備しておいた結婚指輪、そして13つのコインを並べ。

裁判官の前で、示されたフレーズを復唱し、永遠の愛を誓う。





そして、披露宴。



最初のお父さんの乾杯の挨拶の後、いきなりカラオケでお父さんがノリノリで歌いだした(しかもめっちゃうまい)のは、面白かった。




ドレスアップして、フィリピンの伝統的なドレスを着る僕。

外国人などが日本に来て着物などを着たりしているあのコスプレ感・・・僕もここでは同じ様な感じです。


食事とテーブルの提供とデコレーションだけケータリングサービスにお願いしただけで

司会進行などはノリノリの友人達みんなで手作りといった感じ。



僕はこれまで色んな人生の転機や新しいステップというものを経験してきたものだから

結婚なんてタイミングがきて、いい人に出会えたらサクッとやってしまえばいいじゃん、くらいなノリで思ってたものなので

結婚って言うのは僕の中ではそこまで大きなライフイベントには感じていなかった。



しかし実際に自分の結婚式はさすがにうれしかったものでした。


チャイさんとその家族、そして友人達も喜んでくれていたということ、自分が誰かを喜ばせることができるということはなによりもうれしいことです。


うちの母親も、『こんなに心のこもった結婚式は初めて見た』と言っていた。

その通り、全然お金はかかってないけれど、それにはそれならではの良さがあると思いました。


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