『いつか静かな山奥でのんびり暮らしたいな~』
という夢。
この記事を読んでる人は誰もが一度は思ったことがあるんじゃないでしょうか?
実際に僕も昔はぼんやり思っていたこともあります、僕の場合は半分以上は成り行きで住むことになりそこでゲストハウスを運営しているのですが。
実際に2017年より3年間、住んでみてわかりました。
はっきり言って山暮らしは最高です!!
もう僕は都会には住めません!!
・・・・
と言ってるけれど、、僕は不本意ながらテレビなどに特集されるときは『若くして山奥で仙人みたいな暮らしをしている人』というようなイメージで取り上げられたりしています
ぶっちゃげると実際は全然違います、ここに来るまで山暮らしのノウハウなんか全然知らなかったし、どちらかというと僕が主張したいのは
山奥に住んでも日本であれば十分にインフラ整ってるし十分に便利、結構山奥のうちでも光インターネットも届けばアマゾンや楽天の買い物も届きます。
道も舗装されてるし、ライフラインもOK!!
こんな人里離れたところでもインフラがちゃんとしてる国はそうそうありません。
あんまり知られてないと思いますが、もしそこらへんのインフラを税金に還元するのであれば、実は山奥に住んでる僕らこそがたくさんの税金リターンの恩恵を受けているそうです。
それでいて都会にあるように不必要に情報にあふれてもいないし、快適でストレスフリーで健康的な生活を過ごしているのです。
中途半端な田舎に住むよりも山奥に住むほうが快適どころか天国ですよ!!
ということを主張したい。
実際に都会に住んでる方には失礼ですが、僕は山奥の良さに完全に慣れ切ってしまったので空気や水もキレイではない福岡などの都会に行くと結構息苦しくなったりするものです。
ちなみにですが、これを書いてる今は妻と新婚生活でフィリピンのセブに住んでいるのですが、日本の都会の比じゃないくらい汚い、街全部が昔のドヤ街以上にごちゃごちゃしてて最初は絶望的に苦しく感じましたが、でも流石に3か月もいれば慣れてしまうもの。なれってのは怖い。
さて、最近は田舎移住情報もたくさん出ていてたくさんそのメリットやデメリットなどもシェアされきったような感じがしますが。
今回は普通の田舎ではなくさらにディープな山奥・里山のメリット・デメリットを実際に経験している僕なりの視点で書いてみようかなと思います。
1、普通の田舎町よりもさらに四季の移り変わりを強く味わうことができる。
近代文明によってズタズタに切り裂かれてしまった普通のレベルの田舎と違い、基本人工物のない山奥、自然しかないもので、その自然の美しさをさらに享受できます。
3月ごろ菜の花が咲いたらその後は桜、そしてそれが散れば次の花、次の花と、6月末まで続きます。
その後は夏になり一面緑の一色、そして一面の紅葉、それが散った後の冬は雪景色、一年中のカラフルを楽しむことができるし、季節ごとの作物を身近に味わうことができます。
2、空気・水がきれい
言うまでもなく、人口密度が圧倒的に低い、山奥の森に囲まれたところに住んでいるので空気が圧倒的に綺麗です。
歩いて行ける近くの川には生活排水が一切入ってない天然水の川があり、そこで泳げるという贅沢さ。山でおよぐのは海とは違い塩っぽくないです。
3、畑などやり放題
今の山奥の集落は過疎化しているので、一人当たりの所有面積は広く、その辺に辞められた畑ばかりがある、いい人とのつながりを作れば畑を使っていい許可もすぐにもらえたりします。そしてそういうところだったら野草なども取り放題です。
4、周りが老人ばかりなので可愛がられる
若い人がそこに住んでいるというだけで安心してもらいやすいし、感謝されることもよくあります。
僕はそこに移住してくるというだけで隣のじいちゃんばあちゃんは本当に喜んでくれました。
5、コンビニやファーストフードなど体に悪いものが近くにない
これは普通の人だったらデメリットというのですが、僕はメリットととらえてます、便利なものが近くにないのでついつい出ていく無意味な出費がありません。
山奥のオーガニックライフに慣れ切った僕が防腐剤たっぷりのコンビニ弁当やマク●ナルドのハンバーガーを食べたら吐きそうになります。
大昔はクラスメートとマク●ナルドハンバーガーの大食い対決だとか馬鹿なことをしていたような僕ですが・・・
大昔はクラスメートとマク●ナルドハンバーガーの大食い対決だとか馬鹿なことをしていたような僕ですが・・・人は環境により変わるものです。
6、雑音や雑念がない
雑誌などもないし都会で見るような広告なんかもない、余計な情報はほとんどないので不必要な欲や雑念に駆られたりすることはありません。
7、家がでかい、土地が広い
山奥は過疎化が進んでるエリアなので空き家だらけ、格安で買えたり借りれたり、地元のひとといいつながりができれば無料でもらえたり無料同然で借りれたりもします。
その家のほとんどは農家の家だったりするし、蔵や庭や畑がセットだったりするので走り回ったり暴れまわったりもできます。
路上駐車なんてしてても文句言う人は誰もいません。
8、広々と山の資源を活用し遊び放題
空き家、耕作放棄地、山の資源などを使って新しい遊びや事業をしたり、それが好きな人達同士で面白い遊びをしたりできます。
たき火したりバーベキューしたり、野外映画鑑賞したり。DJ呼んで棚田フェスやったり。うちのゲストハウスにミュージシャンが来た時なんかは地域の人達を招待して天空棚田コンサートなんかもやりました。
9、ご飯がおいしい
地場産の野菜が手に入りやすく、またそれぞれの家庭の畑で育てた野菜や捕まえたジビエをブツブツ交換やおすそ分けでもらったり、鶏が産んだ卵など、新鮮な地場産の食材を使って、山奥なのでほとんど外食ができないから自炊するのが基本です。
蛇口から天然水が当たり前に出てきたりするので、水がおいしいからなおさら料理もおいしくなります。
10、生活に必要なコストが低い、それでいてハイクオリティーな生活
わざわざ下界に下らないとお金を使う場所がないから、衝動的な余計な出費はほとんどない。都会に住んでるわけでもないのでお洒落する必要もない、いい車なんて誰も乗ってないから欲しくもならない。逆にばっちりおしゃれしていい車に乗ってる人が山奥にいたりするとやたらと目立つし変に見えたりするものです。
家賃や固定資産税はものすごく安い、水道も安い、外食もしないし、不必要な買い物をしないし、それでいて、ある程度食のほうも自給したりブツブツ交換したり、近くの米農家さんから生産者価格で購入できたり。
広々といて、環境も衛生面もよく、ご飯もおいしい、ハイクオリティーな生活をものすごく安いお金で賄うことができます
11、山暮らしに必要なワザ・生きていくために必要なノウハウが身につく
薪をわったり、自分で火をおこしたり、チェーンソー使ったり、畑を耕してちょっとした作物を育てるノウハウ、鶏を飼って世話する知識、便利ではないからちょっとした壊れたものを自分で修理する癖がついたり。
山に移住したころはほとんど何もできなかった僕も、ここで生活していると自然と身についてきて、今となっては訪問者からすれば立派な山の男に見えるそうです。(しかし本当にまだまだ全然です)
12、健康に良い
空気も水もご飯もいい、そして都会の便利さはないので自分の体を動かして色んなことをする。心身ともに健康です。夜の街みたいなのはないので夜更かしするメリットはほとんどありませんので自然と早寝早起きがみにつく。
人口密度が低いため、例えば僕は世間でインフルエンザなどが流行ってるときもそこまで心配してないし、今回の新型ウイルスに関しても山奥に住んでいるのであれば、比較的安心な場所にいること言うことになります、何を隠そう僕は実際に山奥に住むようになって一度も風邪ひいたことありません。(旅中やフィリピンではよく体調崩したりするのにも関わらず)
そして、実際にここに住んでるじいちゃんばあちゃん達は都会のじいちゃんばあちゃんよりも、本当に元気に毎日毎日畑や山で働いています。
13、お金にがめつい人は山に来ない
お金が好きな人は山暮らしになんか興味を持たない傾向があり、山奥に移住してくる人も訪問者も心からそれが好きな人ばかり、なのでかなり質がいい傾向にあります。
14、事業をするのにライバルがいない、そして山奥で事業をやるのは珍しいので勝手にブランディング化されやすい
普通に考えたら山奥に実際に移り住んでから事業をするなんてなかなかハードルが高いことなのでチャレンジなことなので並みの意識の人ではできません、だからこそそこで事業をやると珍しい存在になり、注目されやすいです。
天空の茶屋敷も開業してからはさっそく、国内外のテレビや雑誌に取り上げられたりしています。どこの山奥にでもあるような古民家をただ修理しただけの家、特別なおしゃれな空間にしたわけでもなんでもないのに・・・
15、とにかく毎日、別荘に住んでるような優雅さがある。
俗世とは離れたところにいるため、ストレスフリーであり、静かであり、環境もキレイ、ごはんもおいしい、毎日毎日優雅な生活です。
16、周りの人の幸福度が高い
これはもう僕の肌感でいってますが、山奥の集落の人のほうが幸福度は高いといえると思います。その幸福はあなたにも伝染します。
いかがでしたでしょうか??
これを読んで実際に山にすんでみたくなりましたでしょうか??
え? 全然ならない??
確かに、何の知識もつながりもない人からすればハードル高い、僕も実際に山奥に住むほうが普通の田舎移住よりもハードルは高いと実感しています。
だけど、ハイリスクハイリターンというべきか、本当に田舎暮らしがしたいと思ったらこういうところの方が面白いです。
僕は実体験として、最初の2年は八女市の黒木町の中心に移住してきて
その段階を経て、黒木町のさらに奥の笠原というところの一番奥、現在の天空の茶屋敷のあるところに二年後に移住をするという二段階移住という形を取っています。
こういうやり方がいきなり山奥ににすむよりもハードル的には低いかなと思います。
実体験として二つの生活を経験していて、感じるのが、僕の集落がちょっと特殊でよその人にオープンだからっていう理由が大きいですが、やっぱり山奥に住むほうが面白いということです。
さて、次回の記事で、、よく言われる田舎移住のデメリット、、、僕の場合はそれよりディープな山奥に住むデメリットなどについての意見も書いていきたいと思います。