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執筆者の写真 Jiro Sakamoto

第23話、詐欺集団に400ユーロ盗まれるけれども犯人を捕まえて警察につまみ出した話@バルセロナ

更新日:2019年3月25日

11ヶ国目、スペインに入国。 首都のマドリードに到着し、そのままバルセロナに向かう・・・・



日本を離れて2年半もの月日が流れ

た・・・・地球を半周し、今度日本に帰ってきた日がまぎれもなく目標達成となる。

8時間の末到着バルセロナ・・・・ここでメキシコのグアナファトのホステルで知り合ったLiamの家にしばらく泊めさせてもらうことになった。

ヨーロッパを旅行するにあたってはかなりお金がかかるので貧乏旅行者にはキツいというけれど、今まで出会った友達がいたるところの都市にいるものだし、カウチサーフィンもメチャクチャはやってるものだから何とか彼らを訪ねていけばそんなに宿代には困らなさそうだ・・・

ヨーロッパ内の航空券も安いし、自炊するにあたってはスーパーマーケットで買い物するのであればどこの国も顕著な差は感じなかったし、なによりお酒はアメリカよりもかなり安い。

ツアーとかアクティビティとかやらないのであればむしろヨーロッパのほうがどの大陸よりも安く旅行できそうな気もする。

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そして、初日はビーチに行った、

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すると女性の殆どはOppaiぽろりん​でした・・・・

最初は、ヌーディストビーチに来たのかな??と勘違いしたけどど​うやらスペインではそれが普通だそうです・・・・

スペインはまさ​に先進国ですね。

まあしかし、こんなことを言うと男の中の男である​方は一度訪れてみたいと思うかも知れないけれど、世の中そん​なにいい事ばかりではない!!

いいものも沢山見れるけれど、見なくてもよいものも見なきゃならない、というわけでプラスマイ​ナスゼロです。



しかしまあ、もともと保守的な田舎で育ち、青春時代を自衛隊で過ごした自分にとって、いきなり海外にでると色んなカルチャーショックがありました。


北米では最初は挨拶ハグだけでビックリしたし、中南米に入るとワンランク上の女生との挨拶のほっぺちゅー。

そしてアルゼンチンあたりに行くと、さらにワンランク上、男性同士の挨拶もチュー。


そしてここスペインではビーチでトップレス。


日本を旅立った当初は20代前半だった僕はこの時ではアラサーとなり、たくさんのカルチャーショックを受け入れ、いろいろな価値観に出会い考え方もいろいろと変わって来ていました。



 


次の日はたまたま同じ時期にバルセロナに居合わせたコウスケさんと一緒に市内観光に出かけることにした。

彼と出会ったのは南米のボリビアのラパス~ウユニ~チリのぐらいにかけてだから5ヶ月ぶりくらいの再会となる。

こういった再開は世界一周や長期旅行してたら結構あったりするものだ。

コウスケさんは少年期から、ほとんどの時間を海外で過ごしたそうでものすごい英語上手。

さてさて・・・・ぶらぶらと、まあオリンピック公園へにでもいってみましょう!!と


バルセロナオリンピックは1992年、物心はついていたはずだけどニュースやスポーツにあまり関心なかったため、覚えていない

📷

まずはこんな立派な宮殿みたいな博物館らしき建物を目指していく・・・ さすがヨーロッパ、ここら辺一帯すべてにエスカレーターが設置されている。 こんなふうにもし仮に、例えば100年後、200年後・・・マチュピチュのあの山の上に向かうためにエレベーターなぞ設置されでもしたら・・・・いやだなぁ など、どうでもいいようなことを考えながら、世間話に花を咲かせていると・・・・・


事件は起きた。

そこで出くわした女の子二人組が、僕たちの行く手を遮ってこの紙に署名してくれなどお願いしてくる・・・

これは観光地などを旅行してたらよくあるいつものめんどくさいパターンだ・・・

素通りしようと思ったんだけど、なかなか強引だ・・・・ (この時は怪しいやつらとは思わなかったけど、変なめんどくさい奴らだなくらいに思っていた)

わかったわかった・・・サインだけね。はいはい!!

すると・・・・『私たちは募金団体で、今体が不自由な方のための通路をそこに作るために募金している、小額の金でもいいから募金してほしい』 のようなことを言い出した。

ちなみに僕もコウスケさんも南米が長かったのでそれなりにスペイン語は習得しているからそれなりのコミニケーションには支障ないけれど、何を言ってるのか全部はわからない・・・


なかなか強引で、食い下がらない・・・・めんどくさいから・・・まあ多少くらいなら募金したってかまわないか・・・・

はいはいわかりました。 といって財布を取り出し小さい額のお金を渡すことにした。 (これがいけなかった)

とっさに同募金団体と思われるもう一人男が現れ、僕のもとへ現れ、


『ヘィ!!俺のほうにもサインしてくれよ!!』


見たいなことを言い出し その紙によって視界をさえぎられた・・・・・ (この時にコトがなされていた)

そしてもっとお金お金!!見たいなことも言い出した。

あまりの奴らのうっとうしさに二人とも怒って

『うるさい、サインもしたし、小額でいいっていっただろう!!』

と、一喝して財布をしまい、すみやかにそいつらを跳ね除けて奴らから離れ、階段を上っていった・・・

(これも奴らの作戦のひとつだった)

・・・・・・

2人で階段を登りながら

『なんかあんな変な奴らもいるんですね、南米と比べてヨーロッパは治安いいって思って油断してたけど・・・・もっと気をつけないといけないですね・・・・』

とそんな話をしながら・・・・何気なく財布の中身を見てみると・・・・ (これはファインプレイ、何故何気なく財布の中身を自分でチェックしたのかは覚えてない)

あれ???おかしいぞ・・・・2日前にATMにて500ユーロ引き出したばっかりだと思うんだけど・・・ごっそりと減っている どこかで無くした???いやまてよ・・・コウスケさん、これはもしかして!!!


さっきのにやられたか・・・・




あわてて階段を駆け下りた・・・


しかし奴らはもういない、こういうプロのやつらは逃げ足もプロだ するとさっきの現場の近くの売店のおっさんらしき人が


『奴らはこっちとこっちに逃げたぞ!!』と教えてくれて・・・

もう誰をどう信じていいのかわからない、気が動転してて疑いだしたらこのおっさんもグルかも知れない・・・けどそれを信じる以外に頼りはない・・・

『OK,それじゃあ二手に分かれて奴らを探そう!』

と、瞬時に二人でそう判断し、担分した方向へ速攻で走り出す・・・・



この時は相当頭に来ていて我を忘れていた。



しかしながら・・・・




いない・・・・・


なんてこった・・・こんなくだらない手口によってまんまとやられてしまった、本当に情けない・・・・そして悔しい・・・


・・・・


すると・・・・何やら、茂みの中が・・・・なんか様子がおかしいぞ!?


よく確認してみると・・・いた!!!!さっきの奴ら!!

速やかにそいつらは逃げるが

『この素人め!!茂みの中の追いかけっこで俺から逃げられるとでも思ってるのか!!』


と殺気だってる僕は速やかにそいつらを捕まえた。


スリの手口はあちらがプロだけど、茂みの中を駆け抜けるのは自衛隊あがりの自分に軍配があがったようだ。


『テメーらここで何やってるんだ!!!俺の金盗っただろうが!!』


と罵る

しかし、なんだか良くわからない言い訳をしながら逆ギレする奴ら。 すぐにコウスケさんも駆けつけて来てくれた・・・

二人で奴らを拘束・・・・こういう現場をはたからみると僕達のほうが悪人に見たりするかもしれない

どうしたもんかと思い、とりあえず回りの観光客のために

『おーーーーい、みんな聞いてくれ、こいつらは泥棒だ!!こいつらを警察に突き出すから誰か警察よんでくれないか???』 と呼びかける

・・・・・・・


すると奴らは

『お前から盗んだのは400ユーロだけだ、お金は返すから逃がしてくれ!!』 というが

「いや、絶対に許さん!!このまま警察に突き出す」

すると

『お金は全額返すからどうか警察には通報しないでください!!お願いします、お金はこっちの裏道に隠してるから警察に通報したら返せなくなってしまう・・・』 みたいな態度になった


なるほど

こっちもちょっとカマかけてみた。 「本当に全額お金かえしてくれるんだな???わかった、それなら警察に通報しないでやる!!」

と言って奴らがお金を隠してる場所まで案内してもらう この時、コウスケさんに重要なものを全部預けて、少し怖かったけど自分一人で行くことにした。

そこにもし仲間がいたりして・・・・襲われでもしたら、さすがにナイフや体術などだったら逃げれるかもしれないけど、銃を持ってたりしたら無理だ・・・・

すこし怖かったけど行ってみよう

(怖いもの知らずな若気のいたり)

そんな警戒心MAXで茂みの中の怪しい場所へと行き、ここに金を隠しているといって誘導してきた。

そいつらが凶器などをどこからか出してくるのを最大限に恐れていたけど、こっちもいつでも即座にそいつらをを仕留める準備もできていた。


・・・・・・・・

まあしかし、予想とは裏腹に素直にお金返してくれた。

ちゃんと数えてみたら400ユーロと100ドル、おそらく盗まれた額は全部あるようだ。 400ユーロは僕の分、100ドルはコウスケさんの分だった。

いつ盗ったのかは検討つくけどそのときは気がつかなかった・・・・コウスケさんも本当にいつ盗られたかもわからないといっている たった三人で二人の男から気づかれないように盗むなんて・・・

本当にこういったやつらのスリテクニックだけは本物だ・・・何故その人並みはずれた素晴らしい能力をもっと社会のために役に立てようとしないんだ??

そしてお金を返してもらったあとに奴らにこう告げた

『約束どおりちゃんと返してくれたね、どうもありがとう!!・・・・・・・・・

・・・・・

・・・・・

ぃよし、警察行こうか!!』

(この僕の切り替えしにはコウスケさんもびっくり、後で話してみると本当に許してやると思ってたようだ)

「何でだよ!!!約束が違うじゃねぇか!!!」 と暴れだす奴ら、まあしかしガタイではこちらの方が上、腕力で押さえ込むことぐらいわけない (間違いなく明らかに何も知らない通りすがりの人から見たら僕が悪者だ・・・・まあ人の目なんぞ気にしないが)

『お前達との約束なんか初めから守る気なんてないに決まってるだろ!警察に通報するだけで許してやるって言ってんだから少しは感謝しな!!』

そんな俺にあーだ、こーだと暴言を吐きまくる奴ら


そんな感じで数分拘束した後、売店のおっちゃんに警察をよんでもらい、奴らを連行してもらった、その日の僕達はその広場でヒーローのように拍手喝采を浴びた。


 



後から知ったこと・・・・ 彼等達はルーマニア出身でヨーロッパ中でこういったことをやってるらしい、通称ジプシーと呼ばれる人々

貧しい彼等は生きるためにそういったことに走ってるのかも知れないけど

そして、スペインは犯罪に対する処罰がものすごく軽いらしく、ここバルセロナはそういった軽犯罪天国となっているそう、そういえば周りの現地人の反応も「別に逃がしてやってもいいんじゃない??」 ロナは軽犯罪天国となっているそう、そういえば周りの現地人の反応も「別に逃がしてやってもいいんじゃない??」

みたいな雰囲気もあったような気もする 噂ではスペインの警察はかなりいいかげんだと聞いていたけど、わりかしちゃんとてきぱきやってくれるオフィサーでよかった。 どうか彼等が共犯達のことを吐いてみんな捕まり、厳しい罰を奴らに下してくれることを願う。

・・・・・・


📷 (今日の記念写真、フラッシュたいてしまったからこんな感じ)

なによりお金が返ってきてよかった。400ユーロは貧乏旅行者にはでかい!

しかしまあ、反省、そして追いかけて戦ったことも。


国が国なら運が悪ければこのパターンで刺されたり銃殺されたりすることもあるそうだ。


どうかみなさん、これは武勇伝ではなく詐欺の手口の情報、そして注意喚起としてご理解ください。



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