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執筆者の写真 Jiro Sakamoto

第14話、アメリカ貧乏旅行~カウチサーフィンを使ってもっとディープで面白い体験~

更新日:2019年3月25日

さて、ヒッチハイクで大陸横断の旅、ハリファックスまで到着しました。

ここで、前もってカウチサーフィンというサイトでホストを探していました。

はて、カウチサーフィンとは・・・・誰かの家に泊めてもらうサイト Airbnbなど民泊との違いはお金が発生するかどうか。

カウチサーフィンは基本無料。 そもそもが、旅行者は低予算旅行者であって、どこでもいいから寝せてくれというスタンス そして、ホスト側としては、『ああ、それならうちのカウチ(ソファー)でいいんであれば、寝てっていいよ、まあシャワーくらいも浴びていきな。』

というのが発祥。

このサイトもどんどん大きくなって発展してきたたので、そこに出合いや異文化交流などの付加価値をつけられてしまっているけれど、もともとの発祥は、かなり旅慣れた人と、オープンなホストによって成り立っていた、ヒッチハイクのようなものだった。

カナダをヒッチハイクで横断した後はカウチサーフィンをメインで旅しながらアメリカ、メキシコと南下していった。 ずっとホストを見つけ続けることができるのであれば、宿代はかからない。 さらに地域の人と出会うことができるとても良いツールだった。

これがどんどん流行れば流行るほど、安宿経営者泣かせではあるけれど・・・ 結論でいえばこの流れは思ってた以上に大変なムーブメントを引き起こしてしまったと思う

結局シェアリングエコノミー文化からさらにAirbnbなるものが派生して、それが発展し、市場も拡大し 世界各地の有名な大都市でこれが乱立したり、荒らされまくって普通の人からすれば住みにくくなってしまったり、それによって正規でやってた旅館業が淘汰されてしまったり。 これに関しては賛否両論いろいろ。とりあえず、新しいものが生まれるとそういう問題も出てくるということ。

今の段階でいえば、保守的で慎重な文化である日本人の性格によって守られてるのか、比較的日本はこの民泊に市場が荒らされてるというのはそこまでないように見える。

自分はこれらシェアリングエコノミー文化を理解することによって、お金をそこまでかけずに、ものすごく楽しく、楽に、自由に生きることができた。 カウチサーフィンによってものすごく世界が広がったし、どこに行っても友達作りには苦労しなかった。 そして今の全然アクセスの良くない山奥で宿業が成り立つのは間違いなくAirbnbのおかげであるから・・・

これに関してはあとの記事でもっと掘り起こして綴ってみたいと思う。

さて、初のカウチサーフィン、ハリファックスでホストしてくれたのはFrancesというおばちゃん。

実は彼女もカウチサーフサーファーを受け入れるのが初めてらしい、お互いに初めて同士ってのは結構嬉しい。 (なぜそのおばちゃんにホスト申請したかというと・・・当時はそんなにホストがいなかったから)

このときびっくりしたのが 『この日に到着する予定だから、もしよければ住所とか簡単な情報を教えて』 とメッセージ送ってみたら・・・帰ってきた文章がこれ

Hi Tom, Yes, you will be the firstcouchsurfer we host here, and when you get to Halifax you will need to call this number 880-○○26 which is me, and I should have my car back from the shop ...so they said...and could maybe pick u up. R u hitch hiking here? I live in Fairview, on Main Avenue, if you google "○○ Main Avenue", you will locate the street and the apartment building. My place is on the small side, on the first landing, up a short flight of stairs, and it is in a "locked" front door type building. Just down the street is a grocery store called SuperStore, and in the other direction up Lacewood is another grocery store, Sobey's. I have towels, and sheets and the building washers and dryers are in the basement. They are coin operated and they take $1.75 to wash one load and the dryer takes $1.75 to dry one load of clothes, so $3.50 in total to wash and dry one load of clothes. I have laundry soap and fabric sheets here you can use. I have food in the refrigerator which you are welcome to. There is a shower in the bathtub, hot water is plentiful, we use soap in a bottle not the bar type so you can use it too if you want. We try not to leave lights on here, if they are not needed, but I am always forgetting to turn them off myself. We have lots of fast food delivery places available or just eat what is in the refrigerator, mostly fruits and vegies and a chicken from Sobey's, Soy milk for smoothies, ice cubes, whatever so you are welcomed to it too. Is there anything you particularly want to see while in Hfx (Halifax)? Such as Pier 21, the waterfront quay, Point Pleasant Park which is a huge park, very pretty, Halifax Shopping Centre, ????? What are your interests?

We are on the bus route #52, 2, 42, close to Lacewood Drive in Clayton Park, cost is $2.25 and ask for a TRANSFER when/if you put your money in, actually if you google the "Kentucky Fried Chicken" in Fairview you will be about two blocks from here. One taxi service in Hfx is called Casino Taxi..425-6666 or 429-6666.

So, the arrangements here are: you can have the couch or the bedroom, we do not have a tv anymore, we only have cell phones, I have a laptop with movies download on it, you get the run of the place, the bus route is easy here, there are 2 main city bus terminals, one at the Halifax shopping centre and one in Clayton Park.

Please DO NOT LET THE CAT OUT, she is an indoor cat, and not from here, so she would be so lost. Thanks for that.

So does that answer your questions? looking forward to meeting you Tom. Safe Voyage.:) Frances

ものすごく長い、気持ちのこもった文章。 簡単に直訳すると、住所とか電話番号だけでなく 関連してるすべてのバス情報、タクシーナンバー、まだ来ても無いのに町の見所、冷蔵庫のものは自由に使っていいよ、コインランドリーも着いてるよ、飼ってる猫は外に出さないでね

すごい親切すぎる文章にびっくりした そのときは信じられないくらい親切な人、もしくはちょっと変わり者かと思った

ハリファックスに到着して電話をして迎えに来てくれて 実際にあってみると・・・・めちゃくちゃ親切な人だった

迎えに来てくれただけじゃなく、夕食、そして市内バスのチケットの回数券をくれたり 外出中どこでも連絡取れるようにと携帯を貸してくれたり インフォメーションセンターでゲットできるような地図とかパンフレットとか沢山準備してくれてたり この町の行くべき場所の手作りリスト作っててくれたり 何よりベッドがでかかった

こんな快適な生活はこの旅で初めてだ

それだけじゃなく、車で色々とドライブに連れてってくれたり、近所の人にもつれ回して紹介してもらったりと まるでホームステイしてるような快適すぎる3泊4日だった

「何故見ず知らずの俺にそこまで親切にしてくれるの?」

彼女は言った 『私には実はあなたと同い年くらいの娘がいるの、彼女は今あなたと同じようにヨーロッパを旅行してて同じようにカウチサーフィンで色んな人の親切にお世話になりながら旅をしてるみたい。それでカウチサーフィンの事を知ってしまって実際にはじめてみて。同じようにここに訪れる人に親切にしたい。その親切がきっと娘に帰ってくるように』・・・と

とてもいい人に出合った、いい話を聞くことができた。 それは何にも代えられない出会いの価値があった・・・

それからもう一つ、特に思い出に残っているのは・・・

大統領の顔があるところ。 ラピッドシティというところでナイスな女性のところにお邪魔させてもらったときの話 (女性ばかりに泊めてもらってるわけではないですよ!) 📷

このカウチサーフィンサイトの当時のシステムすごいところが 現在自分がどこにいるかってのがバレバレなところだ

例えば、ラピッドシティに到着して一度ログインしてしまえば 『ラストログイン、何分前ラピッドシティ』とかいうのが自分のプロフィールに表示しされてしまい 今現在自分がこの町に滞在してるのが登録してるすべての人にばれてしまうプライベートもクソもないようなシステムである

そのシステムの影響もあってかとある女性から一件のメッセージを頂いた。内容はこう 『ラピッドシティへようこそ!!もし時間があったら会いましょう。うちの息子が日本のことが本当に大好きで私達は是非ともあなたにあってみたいと言っているの』と

まあ・・・一人でやることもないし、会ってみることにした。

彼女はキャリー、そして10歳の息子のマックス マックスの将来の夢はパイロットになること・・・・でも映画俳優って言う夢も捨てがたいらしい (子供は夢があっていいなぁ、たしか自分もマックスくらいの年だったころの夢は日本人初のNBA選手だっていってたっけ・・・)

話を聞いてみると昔からマックスは本当に日本が大好きでずっと行きたい行きたいといっているんだって

たしかに アニメ、芸能、テレビゲーム、車、カメラやパソコンをはじめとした電子機器、そしてアダルトビデオ 日本はいつだって世界的に見ても優れたものを生み出してるし、そういった視点からみても一目置かれてる国である マックスの学校では、日本はすべてを失ってしまった戦後から這い上がり、こんな小さな島国なのに今となっては世界をリードしている国とまでなってしまったという奇跡の国だっていう風に教えられているらしくやっぱり尊敬しているらしい

そして 先日、愛犬が死んでしまってマックスはずーっと落ち込んでいるんだって そんな時、ウェブサイトを開いてみると一人の日本人がこの町に来ているっていうもんで元気づけるためにも是非マックスに合わせてあげたいって思ったそうな

うーん・・・・それが俺で良かったのか・・・??

彼らと一緒にドライブでいいところにつれってってもらう

マックスと夢を語りあったり岩場で競争したりして遊んだ・・・・現地の家族、現地の子供に触れあえた、とても素晴らしい時間だった。

📷

他には道中、ネット上から日本に興味のある人なんかにメッセージをいただいて、一緒に食事なんかもしたりした。 イベントに参加したりして友達を作ったりもした。 宿代無料どころかスペシャルゲストとして盛大にもてなされることもあった

その後の自分の海外放浪・・・ そして日本へ帰国後からゲストハウスを開業するまで、カウチサーフィンが強力なツールとなっていた。

それから、こちらはアメリカの旅行中に撮りためたナイスな写真達です。 カウチサーフィン、ジャンクなファーストフード、そして一番安いグレイハウンドというバスで1か月ほどアメリカを端から端まで巡ってました。

それから、こちらはアメリカの旅行中に撮りためたナイスな写真達です。 カウチサーフィン、ジャンクなファーストフード、そして一番安いグレイハウンドというバスで1か月ほどアメリカを端から端まで巡ってました。 📷 📷 📷 📷 📷 📷 📷 📷

いまとなっては恥ずかしながら・・・・もともとアメリカかぶれだったこともあり、それは毎日毎日エキサイトしていて楽しい日々だった。

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