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2025年3月の定例会の総括と活動報告

執筆者の写真:  Jiro Sakamoto Jiro Sakamoto

更新日:24 分前

天気も目まぐるしく変わる中ではありますが、ようやく暖かくなってきました。

この時期は地域の総会の時期でもあり、私の住む笠原のいくつかの会からもお呼ばれしたりして市政報告したりもしております。

(前々からしってる近所のじいちゃんばあちゃんたちに来賓っていう形でお話するのでちょっと微笑ましくなるw)




オマエが議員か??といわれながらも約2年がたちました。

自分なりにできる事を日々考え、市に出向いて執行部とお話したり議会で発言をしたりしておりますが、まだまだと思いますし失言もたびたびしております。

引き続き精進いたします。


しかしながら何もわからないで議員になったばかりの時と今は段違いで議会の仕組みや議員ができること、そしてぶっちゃげた話などは分かりました。

さてここからどう攻略できるか、『一期目では何もできないものだから、長い目で見て頑張って、、』とはよく言われますが、そこに甘んじず、、、です



というか、僕一人が何かをなしえるという事はないのです。

民主主義のプレイヤーの一人という事なので議員一人が権力をもって動かすというのはあるべきではないのです


たまに『あの道は俺が作った』とか『あの企業は俺が連れてきた』とかいう議員がいたとしたら市民向けのリップサービスか勘違いか、、、もしくは議会が機能不全になって鶴の一声だったりで独裁的になったり根回しが横行していたり不健全な状態なのかもしれません


とはいえ、僕が発言したことだったりこれをやって欲しいと思ったことを市が政策としてやるようになったケースというのは少しはあります、それは当然僕一人が実行させたとは思ってないし、僕がニーズにあることをたまたま発言しただけという事だったり、提案を周りの方に理解していただいたという事でもあると理解しています。

(とはいえ道路だったりの修理要望はすぐに動いていただきました)




そして3月の定例会はまさかの大雪に見舞われたりも、しかも今年最高レベルに積もりました。村でも一番山奥に住んでるので身動きが取れなくなるから困ったと思いきやすぐに暖かくなって次の日には溶けていました


この二枚の写真が3日違いって信じられますか??3月19日と22日。こんなの初めてです




さて、3月は次年度の予算編成、そして9月は前年度の決算に関しての評価というのをやっております。


今回の定例会では438億の今年の予算が決定されました。

市税や寄付金や繰越金などの自主財源は30,6%になります。

稼げる八女にしたいという蓑原市長、今後どうなっていくか、ここの自主財源割合がどう増えていくかというのがわかりやすい蓑原市政の評価の一つとなりえますので是非ご注視ください。


新しい政策として、若い世代がワクワクするような政策も盛り込まれておりました。


・『星空ブランド』推進事業

星空を観光資源として活用し、地域振興や観光促進を図る取り組みのことです。特に、光害の少ない地方都市や農村部では、星空の美しさをブランド化することで、新たな観光価値を生み出すことが可能です。これまでの星野のブランド力を更に強化、、、という事ですね。


・クラインガルデン事業

ドイツ発祥の「市民農園」モデルを取り入れた制度で、日本でも一部の自治体が導入しています。農地の有効活用や都市住民との交流促進を目的としております。

農家民泊との主な違いは、ここでは個人がやるか自治体がやるか、一般的には短期か長期かと言われておりますが忙しい都市部の日本人が使いやすくなるためにはそのガイドラインをどう考えるのかだったりどうやってPRしていくかがポイントになるでしょう。


・保育留学事業

一般的には親子で海外や地方に一定期間滞在し、現地の保育施設や幼稚園に子どもを通わせる仕組みですがこの場合は日本全国の田舎暮らしをしたい親子さんと八女をつなぐ事業ですね。八女に中長期滞在し(八女東部になるだろう)お子さんはそこの保育園に通い、親御さんはテレワークといった形です。

実はこれ、僕が議員になったばっかりの時に一番最初にリサーチしたことでもあり、課長さんたちに話をしていたことでもあります、実際に事業者との話も聞き、ビジョンはもちろん素晴らしいと思ったけれど、すでに日本全国に広がっていってしまったことでもあり、業者に委託する上で需要と供給とコスト面に疑問をもってそれ以上は進めませんでした。

キッチハイクという保育留学斡旋業者への委託となります、蓑原市政になったばかりで職員からの企画としてあがってきたことだそうから、どうなるか興味あることでもあるしトライしてみるのは良いことだと思うので、不安材料はありますが反対はしておりません。悪習のあるあるで今後事業者に投げっぱなしにならないように、そこはしっかり僕も注視したいところでもあります。


ライドシェアに向けた取り組みなどその他多数




可決された条例も沢山あるのですが、ここでは2つほどピックアップ




・太陽光発電に関する条例

八女の未来のために尽力したいという市民のかたが、市としてもメガソーラーを乱開発されないためのルールづくりをしっかりやってほしいと精力的に動かれ、花下議員がその請願を受け、先日それが市議会でも全員賛成となりました。


反対の声として市民の中にも「そういう条例はいらない」という声もあるということも聞いておりますし、ここの評価は人それぞれだと思いますが八女市議会はやはり不安要素を持って経済発展するよりも市民の安全・安心感が第一だという流れがあるということですね。

議会の委員会でも「環境にしっかり配慮する八女市ということをPRするためにも必要なことだ!!」というような意見もあがっておられました。細かいルール作りは今後進められることになります。


同じ若手同期の花下議員が活躍されるとこちらにもよい刺激になります。

是非そういった市としてのルール作りをして欲しいという思いのある方、気がるに相談でも、しっかり調べて話を持ってくるでも、温度感はそれぞれの感覚でよいですので是非ご相談下さい。



・ホテル誘致に関する条例

この条例の議案は反対しました。僕一人だけが反対していたので「どういう事だ」と思うかもしれませんのでここではしっかり説明したいと思います。


僕は宿泊事業者でもありますので、「競合が増えたら困るから反対したんじゃないのか」とか思う方もいるかもしれませんがそういう力学では反対しません、というかホテルに宿泊される方はそもそもうちみたいな不便な所には来ませんので競合になりえません、そういう意味では『男ノ子焼の里』という茅葺屋根の素敵な施設が宿泊として運営される条例も制定しましたがこちらは僕の事業の競合になってしまうだろうと思いますので、一事業主としてはうれしくないのは正直ありますが議員として稼げる八女、その魅力とブランドを引っ張っていってもらうために大賛成しております。


さて、前提として、僕は宿泊事業が盛り上がって新しいホテルが出来て欲しいという想いは当然持っています。ではなぜ反対したのかは以下の通りです


1. ホテル建設は本当に補助金で決まるのか?

この条例では、新たにホテルを誘致するために、市が最大1億1500万円の補助金を支給することが決まりました。しかし、そもそもホテルが建つかどうかは「補助金の有無」ではなく、「需要の有無」が決定要因だと、10%の補助ではその動機にはならないのではと近隣自治体の事例をもとに僕は考えだしました。

例えば、大牟田市では一日平均107人が市外に宿泊しているというデータがありました。その結果、ホテルチェーンのルートインを誘致できました。しかしこれは、市の補助金があったからではなく、明確な宿泊需要があったからです。

また、柳川市も条例をもってホテル誘致しましたが、そもそも柳川は観光資源として全国的に有名な「川下り」があり、年間100万人以上の観光客が訪れます。

一方、みやま市では20%もの補助金(最大1億5000万)が用意され、芝浦ホールディングスとの提携まで進みましたが、市場が見込めないと判断され、ホテル建設には至りませんでした。(過去のみやま市の議事録にそうありました)

つまり、「補助金があるからホテルが建つ」のではなく、「市場があるからホテルが建つ」ということが、これまでの事例からも参考になります


2. 3号線バイパス開通後の影響が不透明であること

将来的に八女市中心を迂回する3号線バイパスが開通すれば、交通の流れが大きく変わる可能性があります。全国的にも全世界的に見ても宿泊需要は伸びる試算はされてるようですが便利になったことによって八女市を素通りする方も増えるでしょう。

つまり八女市内中心の未来の宿泊需要が現段階では何とも言えません。

現状の学生の宿泊需要についても、たまにキャパオーバーはあるようですが、そういったときは既存のホテルが部屋を拡張したり、隣接する市に宿泊することで対応できているという事であり、稼働率平均は70%であるなら市場は過熱しているわけではなく適切な状態にあると言えます。不要なテコ入れをして生態系を荒すことになりかねません。


3. 既存の宿泊業界への影響

現在、八女市の中心地では長年にわたり宿泊業を営んできたホテルがあります。今回の条例によって大手ホテルチェーンが進出した場合、既存の宿泊施設と競争が生じることになります。もし、需要が思ったほど伸びなかった場合、だいたいのケースは後出しじゃんけんが強い上に大企業は価格競争力を活かして市場を独占し、これまで八女の宿泊業界を支えてきた地元のホテルが苦境に立たされる可能性があります。もし補助金をもってホテルが建った場合最悪の場合、「八女市によって、蓑原市長によってこれまでのホテルが潰される」という解釈すら成り立ちかねません。


なのでこの補助金自体はあまり意味がないのにも関わらずに潜在的にリスクを感じるという所で反対させていただきました。仮に1億円の補助金を使うのであれば、何か別の経済政策に充てて欲しいと考えました。



まあしかしながら、、、議場まで上がってきたものを反対意見で否決されることはほとんどないものです、三田村市政時代に議会まで上がってきた話を途中で中止されたことがありましたがそれは議場で反対されたわけではなく水面下でナシになったと理解してます。


そして僕のこの反対討論も別の角度から論破できる部分もあります。

筑後地区のどこかにホテル建設予定の話があるなら少しの出血を伴っても八女市に来ていただければ将来的な市税(宿泊税、法人税、固定資産税など)は回収できる可能性は高いし、宿泊需要が伸びるのであればまあ問題ないだろうとも考えることもできます。


負けるとわかっているのなら反対討論がただのパフォーマンスになってしまっている

というぶっちゃげ話(こう言ったことはこれまでの流れでそうなってしまっていて今後変わっていくできことではありますが、必ずしも形骸化していることが悪いこととは言えない部分もあります)


未来へつなぐ若者たちが住みたいと思う八女市になるために

そういった形骸化しているところだったり田舎の悪しき習慣と言える部分を変えていかなければならない、、、そういったことをインフルエンサー的な議員や市長が吠えて目立っている方もいますし、そういうのを僕に期待している方もいらっしゃるようですが

期待には添えれず僕はさすがにそうはなれないです、、、


もちろんそういう所は新人議員だったり市長も同じ想いを持ってらっしゃるので、どうか一歩一歩少しづつ雰囲気を変えていくべき、、、その一助になりたい、と僕は考えています。

現に蓑原市長になって議会の雰囲気はガラッと変わって、ベテラン議員も負けじと発言したり、確実に活性化してるのが目に見えますので良い傾向には進んでいると感じてます。



さて、初めて蓑原市政にノーを突き付けた議題でしたが、決まった以上はやりっぱなしではなく頭を使って当然良くなるための市ができる努力を最大限にやらないといけない。

今後は一般質問を通じて「この補助金が本当に地域の発展に寄与する制度設計になっているのか、そして既存のホテルとの共存していける道」を問いていきたいと考えています。


また、とある市民からの意見としては外資の進出による乱開発を怖がってる意見も頂いたりしました、そういった所にもしっかり目を向けて発言に組み込んでいきたいです。


市民の皆様も、ぜひこの問題について関心を持っていただき、ご意見をお寄せいただければ幸いです。



 
 
 

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